6月 15, 2019 31日

八日目

昨日は家の天井に付いちゃって。今日は早速体育館の天井についてしまった。
「こんなに早いか…」
呆れたように見てくるお兄ちゃん。そのお兄ちゃんも今は私の膝より下にいた。
莉菜「お兄ちゃんこんなに小さくなっちゃったね」
「いや、お前が成長しすぎたよ」
莉菜「それでもお兄ちゃんは好き?」
「す、好きだよ…」
莉菜「えへへ、そうか」
片手でも収まるお兄ちゃんの体を両手で丁寧に持ち上げて、目の前に移る。
「おい、こら」
莉菜「えへへ、高いよ」
「そうだな」
今になって、こんな風にお兄ちゃんを見るのは久しぶりに感じてきた。
莉菜「お兄ちゃん…」
「なに?」
莉菜「キスしたい」
「…」
莉菜「ダメ?」
お兄ちゃんは顔を赤くして、ちょっと困ったようにした。
「いいよ。莉菜、いい子だから、ご褒美だな」
莉菜「うん!」
お兄ちゃんをもっと近く寄せて、頬にキスした。
「あはは、莉菜かわいいな」
莉菜「え?なになに?」
「そういうキスだと思ってしまったな。やはり莉菜はまだ子供だなって」
莉菜「私だって…したいのに。お兄ちゃんが嫌がったらと思って、できなかった」
「そ、そんなことないよ…莉菜がしたいなら俺は別に気にしないよ」
莉菜「本当?」
「うん…」
莉菜「じゃあ」
今度は舌を出して、お兄ちゃんも受け止めてくれた。口に入ると、お兄ちゃんの匂いがいっぱい広がって、とても気持ちよかった。
それからいっぱいお兄ちゃんを堪能しちゃった。

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