6月 29, 2019 31日

二十一日目

今日から俺たちは宇宙で生活するようになった。
まだ地球にいれば、片足を下ろせば日本が潰されるから。
莉菜「これが月?小さいね」
立って並べば、莉菜の膝にも越えられないほど月は小さく見えた。
「それは莉菜の方が大きいからよ。地球よりも大きいだから」
莉菜「そうだね。地球は12000kmだっけ?私は16625kmもあったから地球なんて子供だよな」
今の地球は小さくて、莉菜がハグしたら半壊されてしまわないだろうかと思えるほどだ。
「子供がいうことか…」
こんな莉菜をみると時々忘れてしまいそうだけど、まだ四歳の子だ、今じゃ世界どころか、宇宙のどこを見ても莉菜より大きいものはいない。
莉菜「でも木星は大きいな、太陽も」
違った、大きい惑星はまだいっぱいいる。
「そうだな。これでもまだ成長するのか、莉菜は」
確か木星の直径は143000kmだけど、それを超えるなんてまだまだ先に感じられる。
莉菜「お兄ちゃんがこんな私のことが好きなら、ずっと成長するよ、多分」

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