7月 07, 2019 31日

二十六日目

莉菜「太陽もこんなにちっちゃくなったね」
ビー玉サイズの太陽を手のひらに乗せて、それが今の私の大きさでも示している。
「太陽系の惑星がまるで転がる玉みたいだな」
莉菜「それも太陽くらいだよ」
他の惑星は太陽よりずっと小さいから玉と呼べなくなるほど小さかった。石ころ、かな?
「今の莉菜の身長は62,161,116kmくらいか。太陽の50倍はあるな。それでも外は太陽より大きいのいっぱいあるね」
莉菜「そうだね。私はまだ一番大きいってわけじゃないよね」
見渡せる範囲で私は一番大きいだけで、その範囲も途轍もなく広く、私と宇宙の差を実感させられる。
「莉菜はもっと広い世界見たいか?」
莉菜「うん!見たいかも」
「ま、今は自由に行き来できるから止めはしないけど」
莉菜「もちろんお兄ちゃんは一緒だもんね」
「もちろん、莉菜とならどこまでもついていくよ」
莉菜「えへへ、お兄ちゃん大好き」
そして、他の星系にいくことになった。
まだ戻ってくる時、太陽系より大きくなっちゃったらどうしよう。

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