6月 19, 2019 31日

十二日目

最近身長伸びるのどんどん早くなっちゃったね。
マヤ「今日は、29837センチです」
「もうこんなだったのか」
莉菜「私、巨人かな」
「巨人でも大きい方だと思うが」
見上げるばかりお兄ちゃんを見て、昔は私が見上げるのに、今は私の足ほど大きい。
「東京タワーでもこれくらい高いかな」
マヤ「いや、東京タワーはもう少し高いです。333メートルありますので」
莉菜「そっか、東京タワーか。見てみたいな」
「いつかはな」
莉菜「わかった。そういえば、お風呂入りたくなった!」
「じゃあ行こう?」
莉菜「うん!」
なぜお風呂は家でしないというと、あまりにも水を使うし、浴槽を建てるのも面倒だから。近くにいる湖ってところでお風呂するのが常だった。
近いといってもそれは私の歩幅にとっての近い。お兄ちゃんを乗せて私たちは湖に行った。
莉菜「着いた!」
「毎回毎回は早いな」
莉菜「じゃあお風呂入るね」
すぐに服を脱ぐと、お兄ちゃんは目を手で隠して岸で待っている。
莉菜「もうお兄ちゃん、見たいなら見ていいのに」
「そ、そんなわけにはいかないわよ」
莉菜「お兄ちゃんがいいなら。いいっか」
それから湖に入った。前は結構深くて岸近くで洗っていたが、今日はそこも浅く感じたので中心部まで行ってみた。
莉菜「あ、これが一番深いところかな」
もうそれ以上深いところはないみたいだけど、まだ私の胸にも浸かっていない。
「あ、危ないよ」
莉菜「大丈夫よ。浅すぎて立つと体浸からないくらい」
「そ、そっか」
この湖、一体どれくらい深いかな。私が273メートルなら、ここは230メートルかな。
それから一通り体を洗ってから岸まで戻った。
「お、終わった?」
莉菜「うん!けど、この湖も、すぐに使えなくなっちゃいそうだ」
「そうなのか。莉菜やはり成長早いな」
莉菜「えへへ」

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