8月 20, 2020 **日

十日目

朝:

瀬菜「わー、雲が私の足元にいるよ」

瀬菜から見れば、足のところに霧が漂っているような不思議な景色に見えるかもしれないが、逆に下から見れば、とても壮観だった。雲の下から伸びる足のように。その上は雲に隠れて何にも見えない。もちろん瀬菜が少し動いていればすぐにそれが散るだろう。

それほど瀬菜が大きくなっている。

「そりゃ、174kmにもなったからな」

今の瀬菜は、成人の男性にしても、その10万倍の大きさだ。もし街に入ったら、彼女の足指より高い建物すら見つけないだろう。もちろん入れることはできない。彼女が踏み入れるだけで街は消えるから。二日前まで住んでいる500mの高さもある家も、今は彼女の小指を入れることすらできなかった。

昼:

早苗「あらあら、私もこの家には住めなくなったね」

500mの家を見下ろし、早苗はそう言った。

瀬菜の母乳を飲み始めてから、早苗も瀬菜に負けないスピードで成長して、今はすでに1383mまで達していた。

早苗「あなたも、ふふ、二日前は見上げていたのに、今は私の乳首よりちっちゃくて可愛らしい」

「あ、ああ」

そう言って早苗は俺を摘んで自分の乳首に置いた。たしかに、9m以上もある乳首は、俺の3倍の大きさだ。

「早苗おばちゃん、成長しすぎだよ」

早苗「そんなことないよ。私はもっと成長したい、莉菜のように瀬菜のように」

「そ、そんなになの⁉︎」

早苗「もちろんだよ、大きくなりたいよ。ふふ、こんなふうに小さなあなたを見るのはとても面白いじゃない」

「えええ…」

午後:

「今は6359kmか」

瀬菜「えへへ、じゃあもうすぐにエベレストを超えられるのよね」

「え、エベレスト?」

瀬菜「うん、確か8000kmくらいじゃないかな?」

「8000mだよ!てか、8000kmの山とかあったら、地球はもう球体じゃなくなるよ」

瀬菜「え、そうなの?」

早苗「ふふ、瀬菜ったら。ほら、私はエベレストより高いよ」

いつのまにかもうその言って、たしかに、今の早苗はもうエベレストより少し高くなっていた。

瀬菜「え、それがエベレストなの?低過ぎて他の山と見分けがつかないよ」

「その大きさだとどれも同じに見えるな」

瀬菜「それに私の乳首の方が絶対にエベレストより高いよ。今は多分40kmあるし、勃ったら82kmになれるもん。ママちょっとこっちきて」

そう言って瀬菜は早苗を摘んで、そしてうつ伏せになり、胸を地面に着かせる。

まずは乳首がエベレストの上にに着く、それでも40km高い乳首の半分以上の部分は雲の上にいる。下からだと、とても太いピンク色の柱が降ってきたように見えるだろう。

瀬菜「私の乳首より低いなんて、意味ないよね、えい」

そして少し力を入れる。というより、胸全体の重量を少しずつ地面に下ろすだけで、その重さで乳首は地面を掘り進んでいく。

瀬菜「えへへ、これで世界一高い山は無くなったけど、代わりに一番深い穴ができたよね」

途中で乳首が勃ったのか、その穴は40kmどころか、80kmすら超えていた。

この深さまで掘ることは一度もない。多分ここはこれから人類が地球探索の上でとても重要なスポットになるだろう。それがこんな小さな娘でできたなんて、誰が信じるだろう。

瀬菜:身長:6359km 体重:3.14×10^18t 一秒ごとに61km伸びる

早苗:身長:8922m 体重:8.08×10^12 一時間ごとに72m伸びる

莉菜:身長:16.8×10^19光年 体重:7.946×10^99t 一秒ごとに3.21×10^16光年伸びる

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