瀬菜「ミルクの効果はすごいね」
昨日のミルクを飲んでから一時的に成長が速くなったものの、そのあとは通常の速度に戻った思ったら、寝起きしてからさらに成長していた。
昨日は白い星と同じくらい大きさだったが、今ではそれを目視するのもギリギリの大きさになっていた。
莉菜「こんなに効果があるミルクなら、キセイ人もこれを飲んでもっと大きくなってもいいのに」
「多分適性が違うかもな。彼たちが飲んでもあまり成長できないが、莉菜と瀬菜が飲めば成長が速まるような」
瀬菜「適性!そうかな」
莉菜「じゃあもっと飲めばもっと大きくなれるの。じゃあ早速」
そう言って莉菜は他の白い星を目指して飛んだ。
莉菜「あ、この星にキセイ人はいないよ!じゃあこれを飲むね!」
そして星に近づき、もう莉菜から見れば水滴以下の存在で、口を寄せてちょっと吸いて見たら、星はすぐに消えて無くなっていた。
すぐに効果があったようで、莉菜の体はまだ大きくなり、一秒で2倍、10秒ではもう1000倍も大きくなっていた。
莉菜「てっきりもっと大きくなれると思ったな。比較的に飲んだ量が少ないだからかな。じゃあもっと飲んでみよう!」
どんどん大きくなっていく莉菜、遠かったはずの白い星たちも手が届く距離なり、それを一つずつ飲んでいき、そしてさらに大きくなった莉菜の前にいっぱい白い星が広がり、それを一斉に口に吸い込んだ。
莉菜「こうやって飲んでみると美味しいね。あ、体が、あん」
一気に数百数千の星を吸い込んだせいで、今度莉菜の体は異常なほど巨大化を始めた。
千倍のも生温いもの、一気に1万倍、それもたったの一瞬で。それからは1億倍、1兆倍。成長が落ち着いてきたとき莉菜の身長は10^95倍も巨大化していた。
瀬菜「えええ⁉︎こんなに成長しちゃうの?」
近づいたはずの身長差がどんどん離されていくと思ったら、一気にそれ以上の差をつけられてしまった。
瀬菜「私も飲めば…え、ない、ない、どこにもない!」
瀬菜もどうにか追いついたいけど、白い星は莉菜に全部飲み込まれて、残るのは虚無だけだった。
瀬菜:身長:1.56×10^69光年 一秒ごとに1.22×10^67光年伸びる
早苗:身長:5.71×10^12km 一秒ごとに5.45×10^8km伸びる
莉菜:身長:2.21×10^172光年 一秒ごとに1.35×10^170光年伸びる