1月 16, 2021 **日

十八日目

瀬菜「ミルクの効果はすごいね」

昨日のミルクを飲んでから一時的に成長が速くなったものの、そのあとは通常の速度に戻った思ったら、寝起きしてからさらに成長していた。

昨日は白い星と同じくらい大きさだったが、今ではそれを目視するのもギリギリの大きさになっていた。

莉菜「こんなに効果があるミルクなら、キセイ人もこれを飲んでもっと大きくなってもいいのに」

「多分適性が違うかもな。彼たちが飲んでもあまり成長できないが、莉菜と瀬菜が飲めば成長が速まるような」

瀬菜「適性!そうかな」

莉菜「じゃあもっと飲めばもっと大きくなれるの。じゃあ早速」

そう言って莉菜は他の白い星を目指して飛んだ。

莉菜「あ、この星にキセイ人はいないよ!じゃあこれを飲むね!」

そして星に近づき、もう莉菜から見れば水滴以下の存在で、口を寄せてちょっと吸いて見たら、星はすぐに消えて無くなっていた。

すぐに効果があったようで、莉菜の体はまだ大きくなり、一秒で2倍、10秒ではもう1000倍も大きくなっていた。

莉菜「てっきりもっと大きくなれると思ったな。比較的に飲んだ量が少ないだからかな。じゃあもっと飲んでみよう!」

どんどん大きくなっていく莉菜、遠かったはずの白い星たちも手が届く距離なり、それを一つずつ飲んでいき、そしてさらに大きくなった莉菜の前にいっぱい白い星が広がり、それを一斉に口に吸い込んだ。

莉菜「こうやって飲んでみると美味しいね。あ、体が、あん」

一気に数百数千の星を吸い込んだせいで、今度莉菜の体は異常なほど巨大化を始めた。

千倍のも生温いもの、一気に1万倍、それもたったの一瞬で。それからは1億倍、1兆倍。成長が落ち着いてきたとき莉菜の身長は10^95倍も巨大化していた。

瀬菜「えええ⁉︎こんなに成長しちゃうの?」

近づいたはずの身長差がどんどん離されていくと思ったら、一気にそれ以上の差をつけられてしまった。

瀬菜「私も飲めば…え、ない、ない、どこにもない!」

瀬菜もどうにか追いついたいけど、白い星は莉菜に全部飲み込まれて、残るのは虚無だけだった。

瀬菜:身長:1.56×10^69光年 一秒ごとに1.22×10^67光年伸びる

早苗:身長:5.71×10^12km 一秒ごとに5.45×10^8km伸びる

莉菜:身長:2.21×10^172光年 一秒ごとに1.35×10^170光年伸びる

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