あれから一日が経ち、莉菜はミルクの効果によって一晩でさらなる成長を遂げていた。一方、瀬菜はミルクを探すために飛び回っているものの、真っ黒の空間以外は何も見つけられなかった。
瀬菜「そんな…。ねえちゃんに追いつけなくなっちゃうよ」
これほど大きくなってまだ大きさを気にしているのはもう理解できない瀬菜を、俺は慰める。
「だ、大丈夫だよ、瀬菜、きっと追いつけるだから」
瀬菜「にいちゃんがそういうのなら、もうちょっと探してみよう。あ!そういえば、このミルクは、自然にできているはずじゃないよね、きっと誰かが出したミルクだよね!」
「そりゃ、そうだけど」
ミルクの成分からして、自然にできるのはとても考えづらい。
瀬菜「じゃあそれを出している人を探せばいいよね!」
そう言って瀬菜は目的を変換、白い星ではなく、それを生産する種族を探していた。
やがて、半日後。
瀬菜「あ、あれって、人だよね。大きいな」
「そうみたいだな」
白い星よりも100万倍大きい瀬菜よりも、さらに大きい存在。ざっと見て瀬菜の10兆倍の大きさはある。
瀬菜「どうしよう、声を掛けちゃおうかな」
いつも莉菜が聞いているけど、今やサイズが大きすぎて、こっちに注意を向けて来なければ気づけないから、ここは瀬菜でやるしかない。
「大丈夫、きっと優しい人だよ」
瀬菜「そうだね。じゃあ…あの、初めてまして!」
ポナ「あれ、ここに私の種族より大きい人がいたなんて。はじめまして、私はウシ人のポナ、あなたは?」
振り返ってきた人はでかいだけでなく、目を引くのはあまりにもアンバランスなあのおっぱいだった。瀬菜がもうUカップで、彼女より大きい人はほとんどいないはずなのに、このポナっていう女の子は彼女より遥かに大きかった。ポナを瀬菜の身長から見ても、片方だけでも瀬菜の両方を合わせての数倍はある。上半身はほとんどおっぱいで遮られていた。
瀬菜「私は人間の瀬菜。あの、このあたりで白い星を見かけたけど、あれはポナさんが出したもの?」
ポナ「白い星?ああ、それは私の母乳ですね。私たちウシ人は常時母乳を搾り続けているけど、やりすぎたら空間が白く染められて、だから我慢しないといけないが、もうそろそろ次回の搾乳の時間がきたかな」
瀬菜「じゃあじゃあ、それを私に飲ませてくれる?」
ポナ「飲ませる?消費してくれる人がいるなら願ってもないけど、できるかな」
ポナは心配そうに自分より10兆倍小さい瀬菜を見る。
瀬菜「だ、大丈夫と思う!」
ポナ「そっか、じゃあ軽く搾ってみるから、飲んでみてー」
そして、ポナは手を伸ばして、ぎりぎり乳首を掴むことができ、そして軽く摘んでみると、大量のミルクが噴き出した。今まで見た一番大きい白い星が出来上がっていた。それは軽くとも瀬菜の1000億倍はある。これくらいの量でさえ昨日見た白い星を合わせているより遥かに多かった。
ポナ「あらあら、ちょっと搾りすぎたみたい。飲めないなら無理しなくてもいいよ」
瀬菜「はい!」
そして、瀬菜はその星に近づき、表面に口をつけて吸い込んだ。
早速効果があったようで、瀬菜の体は大きくなりはじめた。
ムクムク。
一秒でも100倍、10秒だけであっという間に瀬菜の体はさっきの1垓になっていた。もちろんポナも簡単に追い越して、ポナの100万倍以上も大きかった。
ポナ「え、大きくなった⁉︎私のミルクって、こんな効果があるなんて聞いてないよ」
瀬菜「えへへ、私、このミルクを飲んで大きくなっちゃうみたいだから」
ポナ「どうりでそんなに大きかったのね。あ、そうだ、この大きさなら、私のミルク、全部飲んでくれるよね!それなら、私の種族の人たちの分も頼んでもいいかな?」
瀬菜「友達?いいよ、全部飲む!」
それから、ポナは他のウシ人を集めてきて、数を合わせると10000人もあった。みんなおっぱいパンパンにはってて、人間離れたサイズのおっぱいを持っている。
瀬菜「えええ!こんなに多いの!」
ポナ「ちょっと多いかな。でも瀬菜もっと大きいから気と大丈夫だよ。じゃあみんな、瀬菜の口のところに集まって搾乳しようね!」
「「「「「「おお!」」」」」」
そしてみんな一斉に瀬菜の口のところに来て、それでも瀬菜の口の長さには満たせられず、そして瀬菜は口を開き、みんなはおっぱいを搾りはじめた。
ちょっと搾っても昨日より遥かに多い分なのに、それを10000人が10分もかけて搾り続けた。最後はみんなおっぱいが通常サイズに戻って、ざっと見ればFカップくらいだろう。どんだけ母乳を溜まってるんだ。
そして、それを余すことなく全てを飲み尽くす瀬菜。途中から体が熱くて頬もリンゴのように赤くなっているけど、それを我慢して最後まで飲み尽くした。
瀬菜「あん、体が、熱いよ。ああああああん!」
ポナ「みんな、瀬菜が大きくなるから、瀬菜の乳首で避難して!」
「「「「「「はい!」」」」」」
そしてウシ人たちが瀬菜の乳首まで到達した途端、瀬菜の限界が来て、体が大きくなりはじめた。
これはもう絶対に莉菜を超えられる。と思ったら、1秒も経たずにすでにそれを達成していた。
莉菜「え、瀬菜?えええ⁉︎何が起こったの⁉︎」
瀬菜「えへへ、ごめんね、ねえちゃん。私、ねえちゃんよりいっぱいミルク飲んだから、ねえちゃんを追い抜くね」
実際莉菜の話すら最後まで聞き取れずに、瀬菜はすでに莉菜の存在を気付くのも難しくなるほど大きくなっていた。だが、それすらも一秒以内のできことで、それから瀬菜はさらなる加速を得て成長し続けた。10秒、20秒、そんな短い時間じゃない、瀬菜は20分も掛けて成長し続けた。
瀬菜「私、こんなに大きくなっちゃった?」
それが落ち着いたとき、瀬菜の身長は1.78×10^600000000002光年という、宇宙が何重破けたともわからずに、宇宙すら100億重破けて、理解すらできないサイズまでなっていた。
瀬菜:身長:1.78×10^600000000002光年 一秒ごとに1.76×10^600000000000光年伸びる
早苗:身長:5.71×10^13km 一秒ごとに5.45×10^9km伸びる
莉菜:身長:2.32×10^181光年 一秒ごとに2.15×10^179光年伸びる