昨日のその後、莉菜と瀬菜は膜の上に下ろして、そこには人の姿をしている生き物がたくさんいた。近づいてみんなに話を聞くと、その人たちはキセイ族らしい。この白い星で暮らしてる。
莉菜「ずっとこの膜の上で暮らしているの?」
思わず莉菜がそんな質問をした。今の莉菜は昨日から100倍成長して、ここのキセイ人よりずっと大きい。瀬菜の方は10倍以上成長して、まだキセイ人からすればチリ以下の存在だった。
「はい、この星は真っ白で、どんなものをとっても真っ白だから、ここから離れればもう戻って来られない。ほかの星に行くこともできない、たくさんの白い星の中でここに返せるものはほとんどできない」
瀬菜「このミルクはどこから来てるの?」
「わからないな。生まれてからここにいるし、一生でも飲みきれないからそれがどうやってできたのかさっぱりわからない」
瀬菜「あ、つまんないー」
ちょっと薄情だが、瀬菜の言うように、星からどころか、膜からすら出られないし、自分の星についても全く知らない人は何を言ってもつまらない。
莉菜「そうね。さっさとミルク飲んで大きくなってこの星から出よう」
瀬菜「うん!」
そう言って、莉菜と瀬菜は膜の辺境まで行って、白い液体に沈んで。溺れるじゃないかって思ったが、それ以上の速さで身長が伸びて頭がミルクの外に出る。
瀬菜「あれ、なんか昨日よりずっと飲めそうー」
莉菜「私も、慣れてきたかな。もいっぱい飲んじゃおう!」
そして昨日よりずっと速い成長で、あっという間に、白い液体に沈んでいたはずの瀬菜の足は星の反対側から現れて、この星は核までもが液体と言うことがわかった。莉菜の方はもう星ではおさまれず、それどころか、遠くからこの星を見つめる莉菜の乳首でさえ、この星より数千倍も大きかった。
瀬菜:身長:1.45×10^68光年 一秒ごとに1.07×10^66光年伸びる
早苗:身長:5.66×10^11km 一秒ごとに5.27×10^8km伸びる
莉菜:身長:1.92×10^77光年 一秒ごとに1.21×10^75光年伸びる