7月 02, 2019 31日

二十二日目

莉菜「日本はもうこんなにちっちゃくなったね」
「地球より大きいだから当然だろう」
地球を見下ろしながら手で比べてみる。日本は私の手のひらより小さくて、上を覆うようにすると下は真っ暗な影ができていた。
今の私の一つの指でも何十個の都市より大きいな。もし地面に触れるとそれだけで都市を滅ぼしてしまう。
「ちょっと気をつけてよ」
莉菜「うん!わかってるもん」
もちろん私はそんなことしない。お兄ちゃんがするといえばするが、しないといえば当然しない。
お兄ちゃんはちっちゃくても、私が好きなお兄ちゃんなのだ。
「それよりも昨日は今日木星を超えるじゃないかとおもったよ」
莉菜「うん、そうだな。まだ届かないよ」
やはり木星は大きい。今私の身長は77621kmでその木星の半分くらい。でも私は地球の6倍くらいもある。それだけ地球と木星の差は大きい。
莉菜「やはり宇宙は広いね。こんなにたくさんの大きい惑星があって。太陽もすごく大きい」
「そうだな。莉菜も十分大きいと思うが、莉菜より大きい惑星、いっぱいあるよね。なんか変だな。人間と星を比べるなんて」
莉菜「えへへ。私が大きいだもん」
「そうか。莉菜が大きすぎて感覚狂ったかも」
莉菜「でも、私はまだまだ大きくなれるよ。どんな惑星よりも大きくなるもん」
「惑星は成長しない、莉菜は成長する、か。莉菜の方がすごいかもな」
莉菜「えへへ。お兄ちゃんに褒められた」

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